Torrentって何?
- データの配信はコストが高い
- Torrentは、低コストでデータは配信を可能にした
Torrentを違法なファイル共有ソフトという認識をもたれてい るかも知れません。しかし、それは間違いです。 Torrent は違 法な利用を助長するような機能は含まれていません。たとえ ば、Torrent には匿名性はほとんどありません。 また、Torrent クライアントはネットワークから特定のファイルを探し出し共 有する機能を持っていません。
つまり、 Torrent クライアントを利用してデータをダウンロー ドする事は、Webブラウザーを利用して、Webサーバーからデ ータをダウンロードするのと差がありません。 どちらも、Google などの検索エンジンを使用して欲しいデータを探し、 データをダウンロードします。ただ違うのは、 Torrent はどの 通信方法よりも効率良くデータを配信することができることで す。
データの配信はとてもコストが高い
インターネットでデータ配信するとしましょう。 例えば生放 送で動画を配信したい場合、どのくらいのコストがかかるでし ょうか? 例えば、320×240 の画面サイズの動画だと、1秒間に50kb程度 の帯域を使用します。任期のある生放送などは、一度に2000人 以上の人が視聴します。この場合、2000×50kb=100mbのデー ター転送が必要になります。 ご家庭にある通信回線は10MB程度ですから、100MBという値 は既に個人で配信できる量ではありません。
低コストでデータ配信が可能な優れもの
Torrentはこれらのコストをきわめて最小化することができま す。Torrentの仕組みを利用すれば、こういったサービスを個人 が提供する事ができます。 Torrent はデータをダウンロードするユーザーもデータの配 信に加わるようにする事でこの問題を解決しました。
当然のことですが、配信に加わるコンピュータが増えれば増え るほど配信できるデータ量は増えます。
例えば、2.5MBのデータ配信を配信するとしましょう。 これ は、同時に50人くらいに配信できます。しかし、これが限界で す。もしも、この50人が2.5MBの帯域をデータの配信に利用し てくれたら、50×2.5mb= 150mbの配信が可能になります。 3000人程度にデータを配信できます。 さらに、この3000人がデータの2.5MBの帯域を利用してくれ たら、3000×2.5mb=7500mbの配信が可能です。これは、15万 人に配信が可能な規模です。
Torrentはこのような仕組みを実際に形にしました。Torrentによ って、データを欲しがっている全ての人に素早くデータを配信 する事ができるようになったのです。
Kyorohiro work